この冬のノルウェー&アイスランド

極寒のノルウェーから帰ってきて、早1ヶ月。私は極度の寒がりだし、北欧に興味を持ったことって正直なかったんだけど、去年からすっかり北欧とご縁が出来てしまった。
というのも旦那がノルウェーの首都、オスロの有名ピアススタジオで働くことになり、夫婦共々、日本とノルウェーを行ったり来たりの生活を強いられてるわけで…。
何でもう少し温暖な場所で仕事を見つけなかったのか、と責めたくもなるけど、北欧はピアスを含めたボディモディフィケーション先進国だし、旦那にとっては素晴らしいチャンスなわけだ。
結婚してから今まで、散々私の我がままで振り回し、もともと二人で彼の母国イタリアで過ごしていたのに、無理矢理、日本に引っ張ってきてしまったのもこの私だ。今回ばかしは、ちょっと譲ってあげよう。

そんなわけで、この冬は、年末年始を挟んだおよそ1ヶ月をノルウェー&アイスランドで過ごしてきた。
-10℃以下というのは体験したことのない寒さで、相当ビビッてたけど、家の作りとセントラルヒーティングがしっかりしてて、室温は24℃。意外と、家も外も適度に寒い東京の冬より快適。まあ、そんな呑気なこと言ってられるのも、外に出てから20分までだけど。
クリスマス時期のノルウェーはどこもしかこもお休み。大型スーパーも、繁華街のレストランや映画館も、とにかくぜ~んぶ閉まっちゃう。オスロ郊外に「クリスマスヴィレッジ」があるらしいが、それもまたクリスマスには閉まっちゃうというんだから、あまり意味のないクリスマスヴィレッジだ(笑)。
そんなわけで静まり返ったノルウェーを出て、幼少の頃からの夢だったオーロラを見に、北欧付近では実は一番温暖なアイスランドへいざ出発。
しかもアイスランドは火山国。よって、あちこちから温泉が出ている。
「広大な温泉につかりながらオーロラを眺めよう!」と、世界最大級の湖型温泉、ブルーラグーンへ。
滞在したのはこの辺にある唯一のホテルノーザンライトイン。ほんっとに周囲にはな~んもないっ!!コンビニの一軒くらいあるだろうと思いきや、甘い!!!
周りを見渡せば、異国情緒どころか、異星情緒たっぷり。でも、一歩ホテルの中に入ると、火山の地熱を利用した床暖房と、家庭的なサービスで心はホッコリ。



↑ ホテル・ノーザンライトインで出迎えてくれるサンタさん。
やっぱ北欧にはサンタさんやクリスマスツリーがよく合う。




↑ オーロラがよく観測できるように配慮されたガラス張りの天井。
日の出も日の入りも凄く綺麗だった。
 

↑ 外から見たホテルのレストラン。食事も家庭的でボリューミー♪
その後ろに見えるのは、地熱発電所。宇宙ステーションみたい。

  

↑ ホテルのエントランス。この上空にオーロラが出るはずだったのに…
今回の滞在では見れなかった(泣)まあでも、北欧に行く機会はまだまだあるし、
急がなくてもいっか。


 

↑ ホテルのワゴンはオーロラ号!!


↑ 日の出前。


↑ 日の出。3-4時間後には日の入り。


↑ 見渡す限り、溶岩と雪と氷。
こんなところで生まれ育つとビョークのような感受性が備わるのかな?
って、そういうわけでもないでしょ。
 

   

↑ ホテルの部屋からの景色。太陽が上がった反対側にはもう月が。
そしてこの空の色…
 
  

 ↑ これ温泉です。月が二つあるみたい。
 氷河と火山の関係でこんなに美しい乳白色になるらしい。

 


  

↑ こちら温泉にいる妖怪…じゃなくて、温泉の底にあるシリカを
顔面に塗ったくった我が旦那です。
すっごく肌にいいんだって…とはいえ、いきなり湯気の中からこんなのでてきたら
子供はトラウマになるんじゃないだろうか…。
ちなみにアナトメタルのティアドロップアイレットはこんな状況下でも
ちゃんと存在を主張してますね☆

 


  

↑ ブルーラグーンに付随されたおっされぇ~なレストラン。
味もおっされぇ~な割りに、値段はお手頃。
ウェイトレスのお姉さんがサイボーグみたいだったけど(笑)

  

 

↑ 夜のブルーラグーン。これもまた幻想的。

 

↑ 今回私が撮った写真で一番気に入っている写真。
日の入りの空がブルーラグーンに写りこんでて、どっちが空だかわからない。
この光景には、感動以上のものがありました。

  

↑ 長いこと滞在していた人里離れたブルーラグーンからアイスランドの首都、レイキャビックへ。
首都とはいえ、人の少なさと静けさに圧巻。
ちなみにアイスランドの人口は30万人。

  

↑ もうすぐレイキャビックの日が沈む。
原始の空のような、この世の終末の日の空のような…

  


  ↑ レイキャビックに着いたのは2009年最終日。
ディナーを済ませ、北欧名物「アイスバー」へ。
でも、外も激寒なんだから、何もバーまで激寒じゃなくてもいいと思うんだけど…


↑ 明けましておめでと~!!!
市内のあちこちで花火大会。道のど真ん中で暴発してたりするから、
まるでテロのよう…

 

 

↑ 街の中心の広場。新年と共に人がチラホラ見えてきた。


↑ 広場で花火見てたら旦那が突然この見知らぬアイスランド人と友達になっていた。
で、何故か、私たちまで彼の友達主催の新年ホームパーティーへ。


↑ で、ここどこ?この人たち誰?
まあ、新年の無礼講ということで。


↑ 数日後、ノルウェーに帰還。
東京生まれ東京育ちの私にとって、オスロはとんでもなく静かで小さい街だったが、
アイスランドの後だと、かなり垢抜けたビックシティーに思えてしまった。


↑ 新年過ぎてもオスロはまだまだクリスマス。
ノルウェーは石油パワーで儲かってるから、町中すごく綺麗だけど
物価の高さには泣けてきます。

 

↑ オーウェンは旦那の所属するピアススタジオのオーナー・クリちゃんの彼氏。
とっても料理上手で今回の滞在中も何度もご招待いただきました。


↑ オーウェンは世界各地でハードコアなショーをするパファーマー
(来る7月に来日公演予定!!)
どうしたらあんなことが出来るのか?ってくらい、普段は優しくて物静かで誠実な人。
けど、彼の家にあるあらゆる小物に内なる激しさが見え隠れしている。
これは台所で見つけた包丁セット♪ オカルト可愛い~

 

↑ スタジオオーナーのクリちゃんオーウェンカップル。
美味しかった~♪ 何度も何度もごちそうさまでした。

私が今回の滞在で体験した最低気温は-22℃!!
どんなところでも人間って生きられるんだなぁ~。しかも、ノルウェー人は世界でも自分の国が好きな人種の1、2位ときたもんだあ!!やせ我慢じゃないよね(笑)
まあ、色々な意味で超先進国だし、人は穏やかで誠実だし、どこ歩いても綺麗だし、寒さとまずさは暮らせばしっかりカバーされるんだろうなぁ。
ちなみに私の旦那もイタリア人のくせに、超、ノルウェー気に入ってます。
怠惰でいい加減なイメージのイタリア人のわりに、勤勉で、お人よしで、ある意味クソ真面目。
そんな彼にとって、ボディモディフィケーション先進国で、人が誠実なノルウェーは別天地なんだろうな。けどやっぱり、私の移住は厳しいなぁ…

…よって、私のノルウェー滞在記はこの先も何度も続くことでしょう。
そのうちオーロラも見られるはず☆

コメント

人気の投稿